Melogress Official Website ツインキーボードにギターレス、個性的な英国プログレバンド by Ryu

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    ツインキーボードにギターレス、個性的な英国プログレバンド by Ryu


    Bedside manners are extra / Greenslade ('73)



    ツインギターのバンドというのは数多く存在します。

    最も身近なところでは yamaZaki や Buckskeller2.9 といったバンドですが、最も有名なところでは Rolling stones や Aerosmith、Oasis などがあがるでしょうか。

    「確信的なロックのインストラメンツ」であるギターを、少人数のバンド編成の中で複数用いて、片方がリズムギター、もう片方がリードギターといったように役割分担をして、アレンジに幅を持たせることが出来ます。

    あまりに馴染みすぎて、いまさら話題にあげるまでもないことでしょう。



    では、ツインキーボードはどうでしょう?

    ギターと同じくリードもリズムも取れる楽器ゆえ、バンドに複数のキーボードプレイヤーが居てもおかしくありません。

    よくあるツインキーボード編成は、ピアニストとオルガニストがそれぞれ在籍し、各楽器にそれぞれが専念するというスタイルです。キーボードプレイヤーがバンドに一人しかいない場合、その一人がピアノもオルガンも担当するのが普通ですが、同じキーボードとは言え、ピアノとオルガンとでは出音もプレイスタイルも全く異なるため、それぞれ秀でたプレイヤーが担当するということになります。

    こうした役割分担をしたバンドとしては、あの「青い影」で有名な Procol Harum があがります。

    リードボーカルも担当するゲイリー・ブルッカーがピアノ、そしてバンドのサウンドを特徴づけるオルガンをマシュー・フィッシャーが担当し、見事に役割分担したツインキーボードサウンドを聞かせています。



    このピアノとオルガンのコラボを中心としたツインキーボードの編成のバンドとしては、他に The Band、Mott the hoople、Spooky tooth といったバンドがあがります。

    The Band では リチャード・マニュエルとガース・ハドソンがそれぞれピアノとオルガンを分けていました。

    Mott the hoople では、ヴァーデン・アレンがオルガンを弾く一方、ボブ・ディランばりにピアノを弾きながら歌うイアン・ハンターがいました。

    Spooky tooth では、マイク・ハリソンがピアノやハープシコード、ゲイリー・ライトがオルガンを担当し、両人ともリードボーカルを担当するものだから、ツインボーカルの二人がツインキーボードも担うという編成でした。



    これらのバンドはツインキーボード編成ではありますが、当然のごとく「確信的なロックのインストラメンツ」であるギターを担当する人がバンドにいる上で、さらにそれぞれのキーボードプレイヤーが在籍しているということになります。

    では、我々 Melogress のようにギターレスのバンドで、ツインキーボード編成のバンドってあるのでしょうか?



    それが今回とりあげる Greenslade です(前ふりの長いやっちゃ・・笑)。

    このバンドは二人のキーボードプレイヤー、それにドラマーとベーシストの4人編成です。

    それぞれプログレ的なキャリアを経た人らが集まったバンドで、実力的にも保証つきです。

    バンド名に自らのファミリーネームを持ってきたデイブ・グリーンスレイドは、英国ロック界にさまざまな影響を与えたという、あのジャズロックバンドの最高峰、Colosseum でオルガンを担当していたプレイヤーです。

    Colosseum はギタリストの他にサックスプレイヤーも居て、中音域から高音域では、各人のインタープレイがぶつかりあっていたのでしょうか。

    それに Colosseum は、完全にドラマーのジョン・ハイズマンのリーダーシップのもとに結成・運営されていたバンドでした。

    デイブ・グリーンスレイドは、Colosseum 時代の同僚でもあり、後にプロデューサとして手腕を発揮するベーシストのトニー・リーブスを引き入れ、ドラマーには King Crimson に少し在籍していた手数の多いテクニカルなプレイヤーのアンドリュー・マカロクを迎えます。

    そしてあとはギタリストを、というのが普通のバンド結成話の運びなのですが、このバンドは個性的なサウンドを目指していたからか、ギタリストは加えずに、代わりにもう一人のキーボードプレイヤーを迎えます。

    迎えられたのは、後に Samurai という名前に代わる Web というジャズロックバンドで、キーボードとボーカルを担当していたデイブ・ロウソンでした。



    こうした4人もの実力派プレイヤーが結成したバンドですから、その楽曲はクオリティが低いはずがありません。

    もともとオルガニストのグリーンスレイドが主にオルガンを担当し、ピアノはデイブ・ロウソンが担当しているのでしょうか(正確なクレジットがないため推測)。

    Greenslade はその2種類の単純な役割分担だけではなく、メロトロンやその他シンセなど、複数の鍵盤楽器によるコラボレーションを特徴としています。

    シンフォニックな雰囲気の楽曲も多く、リズムは複雑で展開もあり、時代が時代だけにプログレの王道を行く数々の楽曲です。

    そこにギターの音は一切なく、たくさんの音色を持った表現力豊かなキーボード群が占めています。

    EL&P こそ、キース・エマーソンのクラシック趣味と天才的なプレイ、それと派手なパフォーマンスで知られた、最も有名なキーボードロックバンドですが、Greenslade はそれよりもっと、奥行きとか深さを感じされてくれるバンドです。



    これはセカンドアルバムなのですが、彼らの4枚のアルバムの中では、最高峰の呼び名の高い名盤です。

    6曲中3曲がインストゥルメンタルで、存分にキーボードの音色やコラボレーションを楽しめます。

    それにこのバンドはキーボードだけが魅力というわけではなく、デイブ・ロウソンの柔らかいボーカル、そしてドラムスとベースの二人のプレイも存分に楽しめます。

    4曲目のそのものズバリ「Drum folk」は、アンドリュー・マカロクのドラムプレイをフューチャした楽曲です。

    ドラムソロが曲中にあり、その最後にスネアの連打でオンビートに戻ったと思ったら、それにリードのシンセのメインリフレインをユニゾン的に被せるというアレンジには圧巻です。

    トニー・リーブスも音楽を知り尽くしたプレイヤーで、ギターがいないというバンドの都合上、わりと派手なベースラインを聴かせる場面があります。

    ディストーションギターがないサウンドだからベースを歪ませる、という安易なサウンドメイキングをするわけでもなく、それまでの自分の音色とプレイをして、ギターレスバンドでベーシストを務めています。

    同じくギターレスバンドの Melogress のベーシストという立場から、筆者は彼の気持ちが分かる気がします。



    そうそう、それにこのバンドのジャケット、最初の2枚は、前回の Badger でも紹介したロジャー・ディーンが書いています。

    Yes とは直接関係ないバンドですが、プログレバンドということでやはりロジャー・ディーンの範疇で描かれるバンドということでしょうか。

    というわけで、これも間違いなしの名盤です。

    日本盤も出ているので(というか、日本で世界初CD化されたのかも)、見かけたら即買いしましょう(笑)
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