Melogress Official Website Uriah Heep 番外編6 Bakerloo 「Bakerloo」 by Ryu

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    Uriah Heep 番外編6 Bakerloo 「Bakerloo」 by Ryu



    番外編6です。
    本シリーズも18稿目、当サイトのコラムでは一番投稿の多いシリーズになります。
    前回は4代目ドラマーのイアン・クラークが在籍したバンド、Cressidaを取り上げましたが、今回はその前任のドラマーのキース・ベイカーが在籍したバンド、Bakerlooを紹介します。

    Bakerlooというのば、英国の地下鉄のある路線の名前とのことです。日本で言うと「日比谷線」「大江戸線」といったところでしょうか。
    元々、Bakerloo blues lineという名前で、ギターのデイブ・クレム・クレムソンが中心となって結成したバンドです。
    メンバーチェンジの過程では、King Crimsonのイアン・ウォレス等もかかわったようですが、唯一となるこのアルバムをリリースしたときは、クレムソンに加えてベースにテリー・プール、そしてドラマーにキース・ベイカーというトリオ編成のラインナップとなっていました。

    ベーシストのテリー・プールについては情報が少なく、Deep Purple の初代ベーシスト、ニッキー・シンパーが結成したWarhorseのアルバムのライナーノーツには、そのバンドのドラマーのマック・プールが、同じファミリーネームであるから親戚関係かも、といったことが記述してあったことを記憶しています。テリー・プールに関する情報もマック・プールに関する情報も、かなり少ないということです。

    ギタリストのデイブ・クレム・クレムソン、彼は説明不要の有名どころですね。
    一番有名な活動は、ピーター・フランプトンの後任で加入したHumble pieでしょうが、他にもTempestの投稿でも書きましたがColosseum、後はこれまたUriah Heepファミリーバンドでありデビッド・バイロンと組んだRough Diamond(残念ながら未聴!)などもあります。
    やや記憶があいまいですが、確か彼、トミー・ボーリンが加入したときのDeep Purpleのオーディションにも顔を出していたと思います。Deep Purpleのギタリストとしてはやや地味かもしれませんが、彼が一流どころのミュージシャンであることは間違いないでしょう。

    69年のアルバムですから、未だロックの黎明期の作品と言えます。
    クレムソンを例にとってみても、彼のキャリアの最初のころの作品で、文字通り若さみなぎるエネルギッシュな一枚となっています。
    とは言え、一言で言うと当時流行っていたブルースロックのカテゴリーに属するようなサウンドで、今聞くとブルージーで渋い(古臭い?)とも評されてしまうサウンドです。
    お気づきの読者の方もいると思いますが、ブルースロックは筆者が大好きなジャンルのひとつです。

    ブルースを中心としながらも、ジャズやクラシックの要素も取り入れ、結局はロックという表現方法でサウンドを形成しています。
    普通に考えて、上記ジャンルを包含したロックで、まさに「プログレッシブロック」と言えるでしょう。
    しかし彼らをプログレと呼ぶ人たちはいません。
    プログレ人脈にないプレイヤーたちのバンドだからかもしれませんが、個人的にはいろいろなジャンルの要素を取り入れ、最終的にロックというところに落とし込んでいるサウンドこそ、まさにプログレと呼ぶべきだと感じます。

    アルバムは1曲目のBig Bear Ffolly、激しいインストの楽曲で幕を開けます。
    これは彼らの代表曲と言えるかもしれません。スリーコード進行のシンプルな展開において、激しいツービートのリズムで、急いだ4分のベースやスネアドラムやシンバルのプレイがジャジーな印象を与えます。その上でこの上なく自由奔放なギターソロが延々とプレイされます。
    この曲は、構成要素はジャズになるのですが、出音は明らかにハードロックです。
    69年のハードロック!そう、まだDeep PurpleはIn rockを発表しておらず、Led Zeppelinもデビューしたばかり、Black Sabathはデビューしておらず、Jimi HendrixやCreamの活動があった程度の時期です。
    そんな時期に、Bakerlooはこんなにも個性的な自分たちだけのハードロックをプレイしていたのです。



    2曲のBring it on homeはうってかわって、スロウなシャッフルのブルージーな楽曲です。
    この曲はウィリー・ディクソンのカバーです。ディクソンと言えばブルースの大御所で、Cream、Led Zepplinを初め、数多くのロックミュージシャンが取り上げています。The doorsのBackdoor manもそうでした。
    クレムソンがボーカルを取り、ブルースハープもダビングされたまさにブルースロックの曲です。
    ギターソロはクランチ程度のトーンで、味のあるフレーズを聞かせてくれます。



    3曲目のDrivin' Bachwardsはこれまた特徴的なインスト曲で、ハープシコードをフューチャし、バッハの曲をモチーフにしたクラシックな曲です。キーボード類はクレムソンがプレイしているようです。ハープシコードとギターのユニゾンが美しいフレーズを奏でます。



    他にもテンポチェンジして激しい展開を見せるLast blues、キース・ベイカーのドラムソロが聴けるGang bangなど、聴き所満載となっています。まとまりがなく、ハイクオリティとは言いがたいプレイ、アレンジ、サウンドプロダクションですが、そんなことはどうでも良く、若くて才能あふれるミュージシャンたちの意気の良いプレイが存分に楽しめます。

    そういえば筆者、再結成したColosseumが2007年に来日した際に、川崎クラブチッタにライブを見に行き、ポスターとTシャツを同時購入してバックステージへのサイン会に参加したことがあったのですが、その際、クレムソンからは本作品のCDジャケットにサインをしてもらいました。
    スキャナの調子が悪くてアップできないのが残念なのですが、筆者のお宝コレクションの一枚となっています。
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