Melogress Official Website Uriah Heep 番外編5 Cressida 「Asylum」 by Ryu

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    Uriah Heep 番外編5 Cressida 「Asylum」 by Ryu


    さて、本シリーズもだいぶ進んできました。
    二代目シンガーのジョン・ロートンも脱退してしまうということで、ここらで番外編の記事を打っておきます。
    本稿は、Cressida の2枚目、Asylumというアルバムです。

    そもそも Cressida って何者?というところからですが、70年に Vertigo レーベルからデビューし、2枚のアルバムのみを残したバンドです。
    Vertigo はみなさんご存知、Black sabbath を輩出したレーベルというよりは、当時のブリティッシュマイナーバンドを大量に輩出したレーベルとしての方が、認知度が高いかもしれませんね。
    この Cressida は、カテゴリとしてはプログレというよりは、ジャズロックと言われることの方が多いようです。オルガンやドラムのプレイが、ロックよりジャズに影響を受けている部分が多いからです。

    それと、彼らを(ある程度)有名にさせたのは、このアルバムのジャケかもしれません。
    当時の前衛芸術家(写真家?)のマーカス・キーフによる、生首人形が並ぶシュールなもので、このインパクトたるやすさまじいものがあるでしょう。一度見たら忘れられないというか。
    事実、今日までそのアートワークは、ロックファンを中心に語り継がれています。

    さて、なぜこのバンドが Uriah Heep シリーズの番外編なのかといいますと、Heep のもっとも有名なアルバムのひとつである「対自核」にてプレイしているドラマーのイアン・クラークが、この Cressida の出身なのです。しかも年代を確認したところ、この Asylum と「対自核」は、同じ71年に発売されているので、ほぼ同時期か、Asylum の直後にクラークは Cressida を脱退し、Uriah Heep に加入したようです。もっとも、Heep にもそのアルバム一枚にしか参加していませんが。

    オルガン中心のサウンドが、Uriah Heep らしさとの共通点なのかと期待しますが、おなじオルガンと言っても少し系統が異なります。Cressida のオルガニストのピーター・ジェニングスは、前述の通りジャズの影響が強いので、ケン・ヘンズレイと言うよりは、ブライアン・オーガーのようなテイストのプレイヤーです。また、マイナーなところでは同じ Vertigoレーベル、しかも同じくキーフがジャケを担当した Affinity のリントン・ネイフも、同じ系統のプレイヤーということができるでしょう。レーベル、時代、プレイのスタイルと、共通項が見つかります。

    アルバム全編を通じて、B級ブリティッシュロック感が満載ですので、その類が好きな人にはたまらない内容となっています。とは言え、プレイヤー一人一人は優れていて、ヘタなところは一切ありません。しかもこのバンドが優れているのは、ボーカルも聞かせられる点にあります。シンガーのアンガス・カレンは、綺麗なトーンの落ち着いたボーカルを聞かせてくれます。質の高さと、マイナー感と両方楽しめる、お得な一枚と言えるでしょう。

    ハイライトは2曲あり、2曲目の Munichと最後の Let them come when they will になります。
    両者とも大作指向で、前者はストリングスなどオーケストレーションアレンジになっています。静か目のアレンジではありますが、途中で変拍子やテンポチェンジ等の展開を見せつつの味のあるギターソロやアグレッシブなオルガンソロもフィーチャされ、プログレテイストを高めています。また、その後でちゃんとボーカルパートに戻ってくるあたりは、さすがに聞かせるバンドだなと、アレンジの良さに感心させられます。クライマックスはオケヒット的にホーンが入り、オーケストレーションを存分に活かした楽曲となっています。
    最後の曲はこれまた様々な展開を聞かせる楽曲です。フォーキーな静かな形から入りますが、いかにもジャズロック然としたクリーントーンのギターソロ、エイトビートのロック、ブレイクを挟んでのストリングスを用いたバラード、ツービートのベースライン + オルガンソロのジャジーなパートと、いろいろな展開を見せるのですが、それでいて1曲の楽曲を構成していることが自然が楽曲、これがすごいです。
    他の曲も良いですが、この2曲は Cressida をそのバンドたらしめている理由がいっぱい詰まっています。

    Amazon の本作のレビューにも、ブリティッシュロックの傑作との記述がありました。まさにその通りだと感じます。ブリティッシュロック、プログレ、ジャズロックのファンの方で本作を未聴であったら、聞いてみることを強くお勧めします。

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